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ホスピスタ鍼灸・マッサージ院

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院長コラム(健康お役立ち情報)

食養生による各疾患への対処法

 当院ご利用の皆様へ

 いつも当院をご利用いただき誠にありがとうございます。

 治療期間中に私どもは食生活(食養生法)については、患者様との信頼関係が出来るまでは、殆どお伝えしておりません。 

 しかし、普段、食べているものが患者様のお身体や状態の良しあし・仕事のパフォーマンス・健康度・雰囲気を作っていることは明白です。

 ずっと一日に何人も治療をしていると、治る患者様となかなか治らない患者様に分かれます。これは最初のお身体の状態にもよるのですが・・・。 

 早期に「先生、ありがとうございました。本当に治りました。」と話される患者様は、皆、当院の鍼灸・マッサージ治療や運動法・リハビリのポイント等の身体面のアドバイスのみならず…。

 食生活改善のアドバイスにもしっかりと耳を傾け、真摯に取り組まれる患者様です。

 以下に申し上げる最適化した食養生法を行い、お抱えの症状に悩む時間を減らす事も、私達が患者様と共に病を乗り越えてゆく上で大切です。

 当然、実践されれば、より早く治ります。

 基本、食事については、若い時は食べ過ぎず、 高齢となり少量しか食べられなくなれば、効率よく栄養素を摂取できる様、調整する必要があります。

 高齢者の場合は特に、低栄養状態になり体力や筋力が衰えると、一日の活動量が減少する結果、食欲も低下し、より低栄養化が進んでしまいます。

 私達、医療提供者は、これまで血圧・体重・内臓脂肪・骨密度など・・・。計測可能な生理学的指標に重きを置いて参りました。

 しかし社会的孤立等の社会的・心理要因がアルコール依存症や肥満・喫煙習慣を生み、情緒面に及ぼす影響を軽視してはなりません。

 なぜなら、精神的なストレスは食習慣の乱れに繋がり、乱れた食習慣は身体的な痛みにも繋がります。その悪循環を如何に早期に断ち切るかが、予後(治療成果)を大きく左右するからです。  

 また正しい食生活のみならず睡眠・運動・サプリメント・医療器具なども併用しながら、なるべく家にこもらず外出し、趣味やサークル等に参加し、ストレスを溜めないことも大切です。

 急な変化は長続きしないものです。が、少しづつでも、守れる範囲でも構いません。

 どうか、毎日の生活に取り入れ、お試しいただければと思っております。

 患者様方のご活躍とご健勝、心より祈念いたします。

 どうか宜しくお願い申し上げます。

ホスピスタ鍼灸マッサージ院

小橋 裕次郎

各疾患への食養生による10つの対処法

  • 加熱した油(揚げ物)は控え、オイルはドレッシング的に用いる。
  • 牛肉・豚肉よりも鶏肉・羊肉・魚介類を食べる。
  • 極力、甘いものは代用する。
  • アルカリ性:8割 酸性:2割の法則を意識する。
  • 生野菜を食べる。
  • 食べ合わせに留意する。
  • 炭水化物を茶色いものを食べる。
  • 良いお水をたくさん飲む。
  • 飲み物と飲み合わせについて。
  • サプリメントを有効に用いる。
  • それでも内科的疾患にお困りなら・・・。

加熱した油(揚げ物)は控え、オイルはドレッシング的に用いる。

おすすめの油はオメガ3系である油亜麻仁油、えごま油など

 加熱した油は消化器系に負担となり、体内で毒素になりやすいです。また加熱することで酸化された油は、体内で炎症を起こしやすくなってしまいます。

 油を摂取する場合は後から、ドレッシングの様にかける方式で、良い油を摂取するようにしましょう。おすすめの油は亜麻仁油、えごま油などのオメガ3系の油です。

 これらの油は熱や光、空気で酸化されやすく高温での調理には不向きなので、サラダやスープ、出来上がった料理にかけて食べるようにしましょう。

 加熱して酸化した油は身体にダメージが大きいので、健康回復したい人は避けましょう。炒め物も要注意です。

 そして料理に焦げ目を作らないことです。出来るだけ「生」か、火を通すにしても「レア」な料理を常食としてください。

  油を使った「焼き」料理よりも「蒸す」や「水炒め」にし、仕上げにオリーブオイルやゴマ油を少しかけてみては如何でしょうか。お腹にやさしいマイルドな料理になります。

 大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は、高校時代から揚げ物は外食時のみ食べ、出されたら外の衣を取り、中身だけを食べる習慣をつけていたそうです・・・。

加工肉・牛肉・豚肉よりも魚介、少量の鶏肉を食べる。

牛肉・豚肉よりも鶏肉・魚介をおすすめします。

 私たちが口にする加工肉には動脈硬化の原因となる「飽和脂肪酸」や「食品添加物・保存料」が多く含まれています。

 また牛肉・豚肉は体に負担が大きく、大腸がん・結腸癌の原因となります。

 日本のJPHS Studyの報告でも、加工肉を植物性たんぱく質に置き換えるだけで総死亡リスクが46%低下すると報告されています。

 健康に問題がある場合、肉類は品質を重視し、摂取を控えめにしましょう。

 どうしても食べたい時は脂を落としてから食べるようにします。牛肉は週1回程度、ステーキにするならしっかり火を通し、レアは避けます。

 しかしお肉を食べたいときには、鶏肉、魚介がおすすめです。基本、病中・病後でなくとも肉やお酒は控えめにしてください。

 タンパク質やビタミンB群も無添加のホエイプロテイン、スピルリナ等から手軽に摂取できます。

甘いものは代用スイーツを食べる。

ナッツ類は血糖値を上げないので間食として本当にオススメです。

 ハチミツやオリゴ糖、甘酒などは体に良いイメージがありますが、基本、病中・病後は、カロリー摂取以外の目的では、口に入れて「甘い」と思うものは控える様にすると良いでしょう。

 以下の代用スイーツを召し上げる事をおススメします。

①低脂肪ヨーグルトにアボガドやブルーベリーを混ぜて食べる。(糖質・脂質  控えめスイーツ

②素焼きのナッツ類(カシューナッツ、アーモンド、クルミ等)にココナッツミルクや有機シナモン・粉末ココアを混ぜて食べる。(低GI・栄養満点シリアル

③ハイカカオチョコレートと素焼きのナッツを同時に食べる。(低糖質チョコクランチ

④炭酸水に有機レモン果汁を入れる。(血糖値上昇予防・レモンスカッシュ

 フルーツは果糖(フルクトース)を多く含み糖度も高いので、アボガドやブルーベリー、柑橘類(レモン・オレンジ・グレープフルーツなど)の糖度の低いフルーツ以外は少量・数切れにしてみる事をおススメします。

アルカリ性:8割 酸性:2割の法則を意識する。

多品目を選びつつ「アルカリ性の食材」と「酸性の食材」の割合は8:2の割合で摂取する。

 食べ物にはアルカリ性と酸性があります。食材は嗜好品に偏ることなく多品目から摂取する事が理想ですが・・・。

 アルカリ性(8割)の食べ物はほとんどの野菜と果物、リンゴ酢、生アーモンド、味噌など。

 酸性(2割)の食べ物はほとんどの炭水化物、魚類、肉類、豆類、乳製品などです。

 この食材のアルカリ性と酸性のバランスを82の割合で食べることが理想的です。

酵素を多く含んだ生野菜を食べる。

旬の季節の新鮮な野菜は養生の要です。

 葉物野菜に含まれるβカロチンやビタミンは時間と共に分解されるので、出来るだけ近くで採れた、その季節の新鮮な野菜を早いうちに食べましょう。

 割合としては「地上の野菜」と「地下の野菜」を、31くらいの割合で食べるとよいです。

〈地上の野菜〉・・・レタス、白菜、セロリ、キャベツ、ホウレンソウ、アスパラガス、レタス、クレソンなど。(人参は地上の野菜に含めます。人参は、特に血液を浄化する働きが高いのです。)

〈地下の野菜〉・・・大根、ゴボウ、レンコンなど。

 食べるタイミングとしては・・・。

・日中・・・生野菜は立ち上がる傾向があるので、日中は地上の野菜を生で食べます。

 ・夜・・・温野菜は身体を休ませる傾向があるため、夜は地下の野菜を温野菜で食べます。

食べ合わせに留意する。

「何を食べるか」とは別に「どう組み合わせて食べるか」を考えてみる

 食べ物は組み合わせによって消化の条件が異なるため「何を食べるか」と同時に「どう組み合わせて食べるか」を考える事も重要です。

 一緒に食べることがNGのものは・・・。

(Ⅰ)・・・炭水化物と動物性たんぱく質 

      (例:牛丼、豚丼、天丼、パンと卵)

(Ⅱ)・・・穀類と柑橘類 

      (例:パンとグレープフルーツジュース)

(Ⅲ)・・・乳製品と柑橘類 

      (例:グレープフルーツとヨーグルト)

 (Ⅳ)・・・2種類以上の穀物 

      (例:ラーメンとチャーハン)

※米・麦・そば・トウモロコシ・ジャガイモ等の炭水化物は同じ食事では摂らず、一種類にします。

(Ⅰ)~(Ⅳ)の組み合わせは消化の条件が異なるため、同時に摂取すると未消化になりやすいのです。

炭水化物はなるべく茶色いものを選択して食べる。

「主食」は全粒粉のパン・玄米・十割そば。「甘味」は果物やハチミツからをお勧めします。

 精製された小麦粉・白米・白砂糖はできるだけ避けるようにお勧めします・・。

 「主食」は全粒粉のパンや玄米、十割そば、雑穀米など。

 「甘味」は「果物➡アガぺシロップ➡ハチミツ➡オリゴ糖」の順番に選択し摂取します。(一番、オススメなのはステビアかマヌカハニーですが・・・。高額です。(*_*) )

 もちろん全粒粉製品のみならず、上記にご紹介した甘味も過食しないように気を付けましょう。

 多くの医学研究で、一日に食べる白米(炭水化物つまり糖質)の量がお茶碗2杯以下の人と比べて、3杯以上の人は5年以内に糖尿病になるリスクが「24%」も高いことが判明してます。

 糖を過剰摂取して血糖値が上昇した後に急降下する現象を「血糖値スパイク」あるいは「グルコーススパイク」と呼びます。

 キレやすい子どもやイライラしやすい大人は、白い炭水化物・甘い物を常食・過食している方が多いのです。

 この時、闘争ホルモン「アドレナリン」が分泌される事で、余計にイライラしてしまうのです。

 一方で「茶色い炭水化物は体に良い」ことは医学研究でも証明されています。

 これは津川友介先生の著書『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』等の御本にも記載されております。

きれいなお水をたくさん飲む。

充分な水で老廃物を首尾よく排出する!

 水を飲むと体は老廃物を体外に排出します。

 老廃物の排出経路(大便、小便、汗、呼気)に対して、水は重要な働きをしており、体内水分が充分でないと老廃物を排出しきれません。

 飲む量の目安は、純粋なお水を1日に1.5L以上、夏場以外は常温のお水(できればアルカリイオン水)をゆっくり飲むのがおすすめです。

 ※昔、シアトルマリナーズのイチローのトレーナーのセミナーで、そのトレーナーが「pH値の書いていない水は飲まないでください。」と話されたのを覚えています。

  きれいな水は、老廃物の排泄を促し、血液をきれいにします。体内の水分が不足すると血液の粘度も高まります。

  朝起きたらコップ半分くらいの白湯(さゆ)を飲むと腸の働きが活性化され、便秘解消にもなり、栄養吸収率も上昇します。

飲み物と飲み合わせについて。

糖質の少ないワイン・ウイスキー・ブランデー・焼酎などの蒸留酒はお勧め

 お酒は蒸留酒をお勧めします。ワイン・少量のウイスキー・ブランデー・焼酎などです。

 アルコールを摂るなら赤ワインがおすすめです。特に葡萄を丸ごと使った酸化防止剤無添加のワインをお勧めします。

 ビールを飲みたくなったら、その前に常温の炭酸水にストレートの有機レモン・シークワーサー果汁等を混ぜ、飲みほす習慣をつけてください。

 この方法はある栄養士に聞いたのですが・・・。これをやると不思議とお酒を飲む気が無くなります。

 お茶はノンカフェインのゴボウ茶・有機緑茶・ハトムギ茶・ルイボスティー・ローズヒップティ―等がオススメです。

サプリメントを有効に用いる。

食事からだけでは少量しか摂取できない栄養素はサプリメントで代用する。

 これまで述べた様に、栄養素は食事から取るのが理想なのですが、そうすると結果的に・・・。

 サプリメントで摂取したいと思う栄養素以外の成分も多く摂取する羽目になってしまうのです。(農薬や化学調味料、食品添加物、過剰な資脂質、人工甘味料など)

 結果、それらの消化により内臓にも負担をかけてしまう為、それを避けるためにサプリメントを利用するのです。

 もちろん組み合わせの工夫は千差万別です。以下はあくまで一例ですが・・・。

 午前中はマカやコエンザイムQ10、チロシン、コリン、アルギニン、ホエイプロテイン等で集中力を保ち滋養強壮しつつ・・・。

 夕方からGABA、バレリアンルート、セントジョーンズワート、メラトニン等で疲労感や倦怠感を緩和するなどです。

それでも内科的疾患にお困りなら・・・。

正しい食養生の知識をもっておくと
健康寿命を延ばせます。

 それでも内科的疾患にお困りなら、是非、当治療院へのご来院もしくは訪問治療を1度お試しください。

 上記に述べた食養生法を柔軟に取り入れ、また偏見なく行う事が重要です。

 「今更、食生活とか変えられない! 面倒くさい!」と思う気持ちを、どれだけ乗り越えられるかが大切なのです。 

 もちろん食生活や生活習慣を変える事は、中々、出来る事ではありません。それらは地域や文化により異なり、また人の数だけ存在します。嗜好品もしかり、各人、違って当然です。

 しかし、高齢者のみならず、若い来院患者様もそうなのですが・・・。

 食事に楽しみ・喜びを求めるタイプの患者様、肉食でお酒が好き、大食漢の患者様は長らく健康を維持できず、あまり良い亡くなり方をされない印象があります。不覚にも「毎日、体のどこかが痛い。辛い。」状態が続くのです。

 ですので、以上を出来る範囲で構いません。患者様各位、少しずつからでも実践される事をオススメします。

   どうかご承知おきください。宜しくお願いします。

  

 「いやぁ、そんな難しいこと言わずに、先生の腕で治してくださいよ。」、「食生活を正すとかやっぱメンドくさいんですよ。」・・・。

 当院はそんな患者様にご来院いただき、また訪問させて頂いております。

 初めての患者様も、是非、お気軽にお問い合わせください。

ホスピスタ鍼灸マッサージ院

小橋 裕次郎

(主な参考文献)

♦小麦は食べるな ウイリアム・デイビス 著 2013/7/13 (日本文芸社) 
♦養生訓 貝原益軒 著 2000/8/1 (日本評論社)
♦老けない人は辞めているオーガスト・ハーゲスハイマー 著 2013/5/28 (講談社)

♦眠るが勝ち 南雲吉訓 著 2012/9/27 (幻冬舎)
♦エドガーケイシー療法のすべて4 光田秀 著 2020/7/16 (ヒカルランド)
♦何を食べたらよいの 安部司 著 2014/6/1 (新潮社)

♦長寿の献立帖 樋口直哉 著 2017/12/10 (角川新書)
♦病気にならない15の食習慣 日野原重明 著  2012/9/2 (青春出版所)
♦名医が考えた 認知症にならない最強の食事術 江部 康二 (著) 2020/6/10  (宝島社)

 など、他多数。

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